まだまだノンテクニカルスキルを身につけるのは「よーいどん!」の世界
- 佐藤 和弘
- Mar 7
- 2 min read
長年、医療現場でのノンテクニカルスキルの重要性について伝え続けている立場として、現在の医療業界の段階は
第一段階:ノンテクニカルスキルって何?
から
第二段階:ノンテクニカルスキルは大事だよね!
の段階には到達しているように感じています。この第一段階と第二段階は文字にすればそれほど違わないようにも見えるかもしれませんが、実は大きな進化だと言えます。
とはいえ、当たり前のように学ぶ環境があることが従来から大前提となっているテクニカルスキルに対して、ノンテクニカルスキルを学べる環境は、未だ比較にならないほど少ないでしょう。
ただ、これは見方を変えてみれば、医療リーダーとして突出するためのチャンスととらえることができます。なぜならば、ノンテクニカルスキルを学べる環境が未だに少ないということは、その観点では、医療者のノンテクニカルスキルは比較的には横一線ととらえることができるからです。
そして、医療者のノンテクニカルスキルが横一線なのであれば、早くノンテクニカルスキルを身につけた者がち、つまり「よーいどん!」の世界と言えます。
そしてこれは、特に現場経験の少ない医療者にとってチャンスと言えます。現場経験を積んだ熟練者に対しては、かりにテクニカルスキルでは敵わなかったとしても、ノンテクニカルスキルで勝負できるかもしれないからです。
もちろん、実際に他者と対立構造で勝敗を決めるということではありませんが、テクニカルスキルという武器を磨きながら、ノンテクニカルスキルというもう1つの武器*も磨いていくことは、医療リーダーとして実現したいあるべき姿への近道になるのではないかと考えています。
*テクニカルスキルが「武器」であれば、もしかすると、ノンテクニカルスキルは「防具」と表現したほうがよいかもしれません
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