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Writer's picture佐藤 和弘

ノンテクニカルスキル×生成AI Day3〜人間側が「目的」を入力する際のポイント〜

ChatGPTの最初の答えが僕のとらえ方とは異なっていたため、僕の考え方を伝え、あらためて、人間側が「目的」を入力する際のポイントについてChatGPTに考えてもらいました。Before→Afterで答えの違いをご覧ください。


今回(Day3)の会話 ************************************* 【佐藤】問題解決の六大大陸(世界地図)を使ってあなたが問題解決プランを作成する流れは、以下を想定しています。

①人間側は「目的」と「現状」を入力する ②人間側が入力した「目的」と「現状」をもとに、あなたは「あるべき姿」を描き、そのあるべき姿と現状のギャップである「問題」を明確にし、その問題の「原因」を洗い出し、その原因に対する「対策」を立案する

つまり、人間側が「目的」と「現状」を入力するだけで、あなたが自動的に問題解決プランを作成してくれることを想定しています。

ここで大事なことは、問題解決の六大大陸(世界地図)の6つの論点の「関係性(つながり)」です。

例えば、たとえ人間側が同じ「現状」を入力したとしても、どのような「目的」を入力するのかによって、異なる「あるべき姿」が描かれることになるでしょう。また、「問題」とは「あるべき姿」と「現状」のギャップを意味しますから、「現状」の入力が変われば「問題」も変わるでしょうし、あなたが描く「あるべき姿」が変われば、やはり「問題」も変わってくるでしょう。加えて、「問題」が変われば「原因」も変わり、「原因」が変われば「対策」も変わるでしょう。

このように、それぞれの論点は、独立してとらえるのではなく、それぞれをつなげてとらえることが大切になります。したがって、人間側が入力した「目的」と「現状」をもとに、あなたは柔軟に「あるべき姿」「問題」「原因」「対策」をとらえながら明確にしていってください。

一方で、あなたが作成した問題解決プランは、基本的にはやはり人間が実行していくことになります。ですので、あなたは人間側が実際に行動に移すことができるレベルの具体的な問題解決プランを作成していくことが大切になります。

これらのことを踏まえて、問題解決の六大大陸(世界地図)を使ってあなたが問題解決プランを作成するためのプロンプトを、引き続き考えていきましょう。

まずは、人間側が「目的」を入力することに関してお伺いします。内容をどのように表現すれば、あなたは人間側が入力する「目的」をより正しく理解することができますか?人間側が「目的」を入力する際には、このポイントを押さえて表現して欲しいといったことを教えてください。

【ChatGPT】人間側が「目的」を入力する際に、私が正しく理解しやすいように表現するためのポイントは以下の通りです。 1. 明確で具体的な表現:目的が曖昧で抽象的な表現ではなく、明確で具体的な言葉を用いることが重要です。これによって、目的を達成するための「あるべき姿」を描く際に、より正確な理解が可能になります。 2. 目標達成の基準:目的には、達成するための基準や目標を設定してください。これにより、その目的が達成されたかどうかを評価する際に、明確な基準が与えられます。 3. 時間枠の設定:目的を達成するための期限や時間枠を明示することで、問題解決プランのタイムラインが明確になります。これによって、適切なスケジュールで対策を立案・実行することが可能になります。 4. 優先順位の明示:複数の目的がある場合には、それらの優先順位を明示してください。これによって、リソースや時間を効果的に配分し、問題解決プランを最適化することができます。 これらのポイントに注意しながら、人間側が「目的」を入力することで、私はより正確に目的を理解し、効果的な問題解決プランを作成することができます。

【佐藤】「目標」と「あるべき姿」の違い、そして「目的」と「あるべき姿」の違いについて、私の考え方をあなたにお伝えします。

まず、「目標」と「あるべき姿」の違いは、前者が数値化、定量化、文言化されたものであるのに対して、後者はそれが達成した際の具体的な状態(行動)を意味します。例えば、「インシデント件数を前年比30%低減させる」といった表現は「目標」にあたります。対して、インシデント件数を前年比30%低減させることが可能になる業務とは、具体的にどのような業務なのか、スタッフは具体的にどのような行動をとっているのかといったことを表現したのが「あるべき姿」です。つまり、「目標」が実現できている具体的な状態が「あるべき姿」であると言えます。このように、「あるべき姿」は「目標」をふまえたものですので、問題解決の六大大陸(世界地図)においては、「目標」は「あるべき姿」と同様の論点としてとらえてください。

一方で、「目的」と「あるべき姿」の違いは、前者が「希望」であるのに対して、後者はその希望が実現できた、現実世界における具体的な状態を意味します。例えば、「非日常的な空間で楽しむ」という「目的」に対して、「テーマパークに行って人気のアトラクションに乗って楽しんでいる状態」が「あるべき姿」にあたります。これは、言い換えれば、「テーマパークに行って人気のアトラクションに乗って楽しんでいる状態」になることによって、「非日常的な空間で楽しむ」という目的が実現できたと言えます。

なお、このように「目的」と「あるべき姿」は違うため、「目的」と「目標」も異なります。

以上の考え方をもとに、問題解決の六大大陸(世界地図)をとらえてみてください。そうすると、先ほどお答えいただいた、人間側が「目的」を入力する際のポイントは変わってきますか?

【ChatGPT】お示しいただいた考え方を元に、「目的」と「あるべき姿」および「目標」の違いを理解しました。この考え方に基づいて、人間側が「目的」を入力する際のポイントを改めて提案いたします。 1. 希望や目指す状況の明示:「目的」が希望や目指す状況を示すものであるため、具体的で明確な言葉で希望する結果や状況を表現してください。 2. 価値や意義の明示:「目的」には、達成することで得られる価値や意義を明示することが重要です。これにより、「あるべき姿」や「目標」を設定する際に、その背景にある意図や重要性が理解しやすくなります。 3. 達成の範囲を明確に:「目的」が達成される範囲を明確にすることで、問題解決プランの適切な範囲を把握しやすくなります。これによって、「あるべき姿」や「目標」を設定する際に、適切なスコープで考えることが可能になります。 4. 達成時期の設定:「目的」を達成するための期限や時間枠を明示することで、「あるべき姿」と「目標」の設定においても適切なスケジュールが想定されやすくなります。 これらのポイントに注意しながら、人間側が「目的」を入力することで、私はより正確に目的を理解し、効果的な問題解決プランを作成することができます。

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