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Writer's picture佐藤 和弘

京都府放射線技師会学術大会(Web開催)の特別講演でお話ししました

京都府放射線技師会学術大会(Web開催)の特別講演でお話ししました。


タイトルは「医療者のためのノンテクニカルスキル〜組織で問題解決する技術〜」。テクニカルスキルとノンテクニカルスキルの関係、ノンテクニカルスキルの4つの領域、問題解決とは、美味しい料理づくりの二点セット(レシピと隠し味)、2種類の問題解決、問題解決の六大大陸などについてお伝えした後は、組織の空気について少しだけお話ししました。


一般論として。最近、意図的に使っている言葉があります。


「大事なことに順番を決める」


ともすると、自分の興味・関心のある出来事が目に映ったりすると、「アレも大事」「コレも大事」と大事なことでいっぱいになってしまうのではないでしょうか。


たしかに、それら1つひとつを個別に見ていけば、それぞれに大事なことであるのでしょう。けれど、それらたくさんの大事なことに泣く泣く順番を決めなければ、どれも実現できなかったり、実現できたとしてもあいまいになってしまうかもしれません。


「大事なことと大事でないことに優先順位をつける」 ではなく 「大事なことと大事なことに優先順位をつける」


基本的に、おそらく後者のほうがとても難しいでしょう。それも、多様な個性が集まる組織の中ではなおさら。だからこそ、大事なことに順番を決める力を高めることが重要になります。


そのためには、先ほど表現した「泣く泣く」という言葉が参考になるかもしれません。「アレも大事」「コレも大事」だから、全て実現できたらもちろんハッピー。だけど、それができないなら「健全な妥協のマネジメント」を行い、泣く泣く大事なことに順番を決める。これが現場のリアリズムなのではないでしょうか。

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