先日は、岡山県臨床検査技師会主催「糖尿病療養指導講演会」の教育講演(オンラインでの講演)でお話ししました。
講演タイトルは「医療者のためのノンテクニカルスキル〜自分の想いを人に伝える技術〜」ということで、ノンテクニカルスキルの4つの領域「考える力」「伝える力」「決める力」「動かす力」において、主に「伝える力」に焦点を当て、1+4つの個別のスキルをお伝えしました。
1に当たるのは、いつもの個別のスキルですが、残りの4つは、
「結論と理由を明確にして伝える」 「例えて伝える」 「分けて伝える」 「まとめて伝える」
という個別のスキルです。
一般論として。「伝える」を「伝わる」に変えるために大事なことは、コミュニケーションを「伏線回収」のストーリーとしてとらえることです。
相手に伝えたその瞬間に「本人に伝わって欲しい!」と願うのは自然なことですが、そこにはあることが足りません。それは、実際の「体験」です。相手に伝えたいことを伝えたその後、本人がその内容に関するある体験をした時に、
「ああ、あの時に◯◯さんが言っていたことはこのことなのか!」
と腹落ちする(伏線が回収される)、つまり、アレ(伝えたこと)とコレ(体験したこと)が繋がるのです。
だからこそ、コミュニケーションを、「伝えた瞬間」から相手が「体感した瞬間」まで時間軸を伸ばしてとらえる、つまり、伏線回収のストーリーとしてとらえることが重要になるのです。
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