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Writer's picture佐藤 和弘

日本臨床工学技士会主催「第17回キャリアアップ研修会・初級」で講演


今年6年目。ノンテクの基本を学んでもらった後は、臨床工学技士の次世代リーダーの方々へ、同じ医療エンジニアとして、「臨床工学技士にとって、千載一遇のチャンスが到来しています」とエール。


それは、「医療AI人材としてリーダーになれるチャンス」である。


世界時価総額トップ10のうち7つを巨大テクノロジー企業が占める現代は、すでに野球からサッカーにゲームのルールが変わってしまった大変革時代である。1人のエンジニアが世界を変えるこの時代において、医療という世界を変えるのが医療エンジニアである臨床工学技士というのは、筋道としては自然なことである。


大事なことは、当の本人たちが、その大変革時代のチャンスに気づくかどうかだ。だからこそ、臨床工学技士の方々に対して講演する際には、できる限りAI(特にディープラーニング)の知識を得ることを強く勧めている。知識によって、見えないものが見えるようになるからだ。


なお、AIを現場実装するために【あるべき姿】を描く場合、「認識(目)」「運動(手足)」「言語(口耳)」のうち、まず「認識(目)」領域の業務へ実装すべきと考えている。その中で、特に「セキュリティ(監視)」と「見守り(観察)」系の業務には、早急に取り入れるべきであろう。


だが、このような【あるべき姿】は、誰かが描いていかなければならないし、実際に【現状】とのギャップを埋めていくリーダーシップを発揮していかなければならない。1つ言えるのは、ノンテクニカルスキルを有した医療者の方が、その「誰か」を担う可能性が高くなることだ。


だからこそ、医療エンジニア×AI×ノンテクニカルスキルの可能性は絶大と言える。繰り返しになるが、大事なことは、それに気づくかどうかだ。

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