先日は、玉名市包括支援センター主催のオンライン研修「チームを動かすノンテクニカルスキル研修」で講演しました。
全2回のシリーズで、第1回の今回のテーマは「最強の問題解決の技術」。
メインはもちろん問題解決プランを作成し学び合うセッションなのですが、一般論として、このようなセッションを通じて実感してもらいたいことは、やはり「共通言語」の大切さについてです。
例えば2W1Hが共通言語になっている議論(や対話)とそうでない議論では、「話しやすさ」に違いが出てくるはずです。
2W1Hが共通言語になっていれば、【現状】を前提にすれば、次の3つの論点で議論することが共通認識できていることになります。
「今は【問題】について議論すべきなのか?」 「今は【原因】について議論すべきなのか?」 「今は【対策】について議論すべきなのか?」
これは言い換えれば、
「私が考える問題解決」 から 「私たちが考える問題解決」
への進化と言えます。つまり、
「自分1人であれば色んな論点を考えていくらでも寄り道して良いかもしれないけれど、皆で考えるなら、ある程度は論点(道順)は決めておいた方が皆にとって楽しい旅ができる」
といったことを意味します。
2W1Hは、【問題】【原因】【対策】というたった3つの論点を考える、ノンテクの個別スキルです。ではなぜ、これだけシンプルなのか。それは、まさに「シンプルな方が共通言語にしやすい」と考えているからです。だからこそ、
「迷ったらシンプルな方を選ぶ」
というのは、共通言語づくりにおいても当てはまると言えます。ただ、大事なことは、
「シンプルなものこそ奥が深い」
と考えること。
「正しい【問題】は何か?」 「正しい【原因】は何か?」 「正しい【対策】は何か?」
この問いの難しさは、2W1Hを使えば使うほど実感していくのではないでしょうか。
次回は1月。2時間×2回の計「4時間」ではなく、研修の点と研修の点をつないで「3ヵ月間」の学びをつくっていきたいと思います。
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