昨日は、玉名市社会福祉協議会玉名市包括支援センター主催のノンテクニカルスキル研修で講演しました。
僕はオンラインで講演。テーマは「会議の空気のマネジメント」。目に見えず手も触れられないけれど、人に影響を及ぼす強大な力を持った「空気」に向き合い、組織の2:6:2の法則を羅針盤としながら、ポジティブな空気のつくり方や、「人は本来弱い生き物である」というとらえ方をふまえて、情理に基づくコミニュケーションを行ううえで「他者からは一見非合理的に見えるが本人にとっては合理的な理由(非合理性の中の合理性)を考える」ことなどについてお伝えしました。
そして、これらの考え方を会議という場に引き寄せながら、その場の空気をどう変えていくかというようなことなどについて、臨場感をもって具体的に学び合っていただきました。
日常の場面でよく例に出す「エスカレーター問題(公式のルールは『両側に立ち止まってください』なのに、『片側を歩く人用に開ける』という非公式のルール(空気)に支配されやすい)」のように、その場を支配する空気を実感しやすいのが、会議という場面でしょう。
一般的に、会議という場は、基本的には意思決定の場と言えます。ここで意思決定された内容に基づき実行していくわけですから、意思決定の質を高めていくことが求められると言えますが、その意思決定に、人ではない何か(空気)が影響してくるのであれば、その場を支配している空気に注目していくことが大切になります。
もちろん、空気は人がつくります。ただ、難しいのは、「人がつくった空気に人自身が支配される」という、いわば「影響の連鎖」が起こっていきかねないことです。だからこそ、組織の2:6:2の法則を基に参加者1人ひとりに向き合いながら、その場を支配している空気にも向き合っていく。このように人と空気の両方に向き合っていくことが大切になります。
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